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S字型の手すり ~ 積層曲げ木 ~

 

新築のお客様から、「玄関にS字型の手すりを付けたい」との依頼がありました。
既製品には無いようで、当工房にて製作することになりました。
「木の棒を曲げる」
古くから、熱い蒸気で軟らかく煮て曲げる技術はあるのですが、当工房には
そんな大がかりな設備は無く、当方で持てる技術で曲げます。

 

今回は、積層曲げ木と言われる方法で行いました。

この様に、薄い板にすれば曲りやすいですよね。

仕上がりは、直径36ミリの丸棒ですので、厚さ2ミリの板を18枚重ねて接着します。

 

この様に、凸型と凹型の治具を作り、プレスで締めこんでやろうと言う寸法です。

接着剤を塗り、丸1日プレスで締めこみます。

治具から外し、ホラ! 曲がったよ (笑)

機械である程度丸く加工してから、鉋で滑らかに削っていきます。

完成 。

この技術を用いて、

最近では、サイドボードの笠木の再生を行いました。http://factory-den.com/repair/

 

過去には、「車のハンドルをウッドに改造して!」 の依頼もありました(笑)

 

互い違いに、色の違う材を積層すれば、シマシマ模様を作れるのも、

積層曲げ木の技術の特徴です。

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