鏡台・ドレッサーの再生修理 ~ 母から娘へ 世代を越えて ~
皆さんこんにちは。
久々のブログ更新です。 すっかり冬になってしまいました。。
先日、「母の嫁入り道具の50年以上前の鏡台を修理して欲しい」 との依頼を受けました。
家を新築したので、永年使ってきた鏡台もリフレッシュしたいとの事でした。
再生修理を行い納品してきましたので、こちらのブログで紹介したいと思います。
パッと見は、再塗装すれば綺麗になると思いましたが。。
よく見ると。
あらら、、
扉の蝶番は新しい物に取り替えです。
まず、現状の塗膜を剥がし、元の木地を出します。
と思いましたが、 やっぱ昔の鏡台ですね。漆で仕上げているみたいです。
サンダー、溶剤では全く歯が立ちません。。
そこで、表面は突き板(薄くスライスされた板)を貼ることにしました。
突き板を貼る為に、凸凹をならし下地を整えます。
引出し内部は、化粧品がこぼれたみたいで、ベトつき、汚れが堆積しています。
溶剤で削ぎ落とし、サンドペーパーで磨き再塗装でリフレッシュします。
突き板貼りをしました。
今回は、モダンな部屋に合うように、オーク(ナラ材)を選択しました。
上部の鏡ベース部分は、再利用が困難だった為、同形状で作り直しました。
中央の引き出しは紛失していたので、新規に作ります。
再利用する金物は、磨いて錆を落とし、防錆処理を施してから塗装します。
鏡は、永年の汚れで曇ってますね。。
ガラス用研磨剤で磨いてやると、まだこんなに綺麗になりますよ♪
部品を組み上げて完成です。
そして、お客様の元へ帰っていきます。
見違えった姿に驚き、大変喜んで頂けました。
母から娘へ 世代を越えて 。。
愛着あるモノの再生修理は、
お客様、木工職人。 お互い幸せな気分になりますね。