椅子の修理 ~ ホテル レストラン用 41脚 ~
こんばんは。
朝、晩はだいぶ過ごしやすくなって来ましたね。だんだん秋の気配を感じます。
椅子の修理が完了、納品してきましたので
今回は、店舗で使用する椅子の修理方法を紹介したいと思います。
過去の修理事例はコチラ → http://factory-den.com/repair/
ホテルの中にあるレストラン椅子、41脚の修理依頼です。
パッと見は、それほど傷んでいないのですが・・・
20年以上の使用により、レザーはこの様な感じに傷みが激しいです。
座面クッションはヘタっていて、座ると底突き感があり長時間座るとお尻が痛くなりそうです。
フレームは近年、塗装補修されているようなのですが、
今回は、全て再塗装を行います。
この椅子はバブル期に導入して、当時とても高額だったそうです。
造りもしっかりしていて、構造自体(グラつき等)は最小限の補修で済みました。
削ってみて解ったのですが、材はローズウッドの総無垢でした。
こりゃ~高いわ。。(笑) 今、作ろうと思っても材が手に入りませんよ・・・
今回、ホテルがリニューアルオープンとの事で、「新品同様に甦らせて欲しい。」
と言う依頼です。 徹底的に傷を消していきます。
塗装完了です。
せっかくのローズウッドなので、クリアーでナチュラルな感じが良いと思う所ですが、
店内のイメージに合う様に若干着色しています。
ここからは、本職の椅子張り屋さんの仕事になります。
隣町の 「村松椅子店」 にお願いしました。
数々の名作椅子の張り替えを行ってきた、この道の超ベテランです。
今回は、オーナーの意向で、
レザーは、ブラックからワインレッドにイメージチェンジしました。
今回は、41脚の修理でしたが、
営業の支障をきたさない、10脚程度の入れ替えローテーションで作業を進めさせて頂きました。
長年使用してきた椅子を、新品同様に甦らせる。
新たに新品を導入するよりも、遥かにコスト削減出来ます。
こんな方法もあるんです。